二宮、大磯など、神奈川県中西部で活躍するヴィーブ美容室。創業から30年以上地域の美容に携わり、中には幼少時から成人式までをこの美容室で過ごす人も少なくない。

数々の美容室が存在する同エリアの中で、お客様、そして実力の高いスタッフはなぜ集まるのか、代表の三沢 明氏に語ってもらった。

スタイリストの減少する業界で、スタッフの働きやすい環境を整えていく

美容業界というと華々しい仕事のように感じるが、実際は地道な修行を必要とする職業だ。アシスタントと呼ばれる新人やベテランスタイリストであっても、日々変わるトレンドに対して営業後にカットやヘアカラーの練習をし、翌日の早い時間にはまた勤務がスタートする。

そのような環境に耐えられず、ドロップアウトしてしまう人も少なくないという。そして、現在ではスタイリスト、アシスタントの数自体が減少している。

「約10年前をピーク時と考えると、美容学校の数や学生数は減少傾向にあります。大きな理由としては少子化が挙げられ、今現在だけではなく、今後もスタイリストの数は減り続けていくと言われています。

そのため、以前は独立といえば何人かで店舗を立ち上げる、というのが基本でしたが、1人でお店を創り上げていくというスタイルも増えてきました。

これは人数が集まらない、という理由のほかにも、自分の時間を大切にしたい、仕事量の調整をしたい、といったことも理由となっているようです。」

と、代表の三沢は語る。

少ない新卒人材を取り合い、スタッフ達も入れ替わりが激しい。ヴィーブも同じような状況なのか。

「ヴィーブでは、現在勤務しているスタイリストは10年以上勤務している人ばかりです。」

現在ヴィーブでは(2018年現在)、新卒入社から変わらず勤務するスタイリストや、中途ながら10年を超える勤務を続けるスタイリストがほとんどだ。他美容室に比べて人材の定着率が高い。先述の離脱率の高い業界では珍しい状況だ。要因はどこにあるのか。

「一昔前のスタイリスト・アシスタントは、営業後のカット練習による長時間の残業や自費でのセミナー参加、教材購入など、いわゆる一般的な会社員よりも劣悪な環境下の職業として有名でした。

また、女性の就労人口も多い業界ながら、ほとんどの美容室では産休制度の整備がありません。

そのような環境の中ヴィーブでは、クオリティの高いサービスを維持していくために、よりスタッフの働きやすい環境について検討を重ねてきました。そこで実施しているのが、勤務時間とカット・ヘアカラー練習の実施時間の見直し、そして福利厚生制度の再整備です。」

より密度の濃いサービス提供のため営業時間を30分〜1時間短縮する

「具体的には、全体の営業時間の30分〜1時間の縮小、残業による技術指導の廃止、また業界内ではあまりない産休制度の導入などを行いました。

日々たくさんのお客様がご来店される中で、ヴィーブではカウンセリングに多くの時間を割くという方針をとっています。

これは、お客様の「こうなりたい」「ああなりたい」という潜在的なご要望を顕在化させ、美容を通してよりポジティブに、明るくなってもらうために必要なステップです。

そのため、他美容室よりもお客様1人ひとりへのご対応時間を多く必要とします。

しかしスタッフが当日の疲れを癒やすことなく次の日の勤務につくことで、カウンセリングやほかのサービスのクオリティが低下する、お客様のご要望に応えられない、というのはヴィーブにとってもお客様にとってもマイナスでしかありません。

特にカウンセリングはこちらからのご提案という過程を踏むために、スタイリスト個人の発想力なども必要とします。

そういう意味では、他の美容室のように言われた通りにカットするから、多少疲れが残っていてもこなすことができる、という業務ではないと考えています。」

営業時間を短縮することで、お客様はご予約の日数が1日押してしまうかもしれない。それでも、例え予約が押してしまっても、スタッフが万全な状態でお迎えする。そして本当に満足していただける、ご納得いただけるサービスをご提供する。

勤務環境の見直しは、スタッフの働きやすい環境を整えるというのはもちろん、お客様により密度の濃いサービスを提供するためにも必要な要素であると三沢は話す。

「カットの練習などについても、日によって営業時間を短縮し、その時間を練習にあてることでなるべく残業とならないように調整しています。疲れ切った状態での学習は、それでだけでも効率の悪いものです。

産休制度についても、これから長く一緒に働いていくスタッフが安心して仕事を続けられる、自身のライフスタイルを確立しながら仕事をしていくのに欠かせないものです。」

他の美容室では得られないような高い品質を保持するために、現在も環境整備には力を入れ、社員からの要望や経営層の新しい知識の取り入れにより、さまざまな施策の導入を続けている。

その裏側には、お客様へ提供できる中で最高クオリティのサービスを提供するという気持ちがあった。

「お客様へ高いクオリティを誇るサービスを提供するには、私たち自身の気力や体力を必要とします。数をこなして採算を合わせるような画一的なサービスは、例えば低価格帯でカットなどを提供する業態でもこなすことができます。

しかしヴィーブでは、ヴィーブでしか受けられない、ヴィーブだから提供できるものばかりです。これらを維持するためにも、もちろん勉強や努力は必要になりますが、スタッフへの適切な勉強方法の指導や、正しい努力の仕方を職場環境の中に整備していく。

そして、自身の生活も犠牲にすることなく「お客様のなりたい自分」を実現することに注力する。それこそが、私たちのクオリティの源です。実際、仕事以外の場所で受けるインスピレーションも自身の実力につながっていきますから。」

どこまでもお客様重視、そしてそのために一緒に働くスタッフの環境も整えていく。「顧客第一」は「スタッフを大切にする」ということにもつながっているようだ。

最後に、これからヴィーブを志望する人材に伝えたいことはないか尋ねてみた。

「友人や親族の結婚式などがあるときは、先に相談してくれればお休みをとって出席することができます。私自身、修業時代はなかなか催しものに出席できなくて…。一生に一回のことですし、是非出席してあげてください。それと、業務関連セミナーや書籍購入費などは申請していただければ全額補助しています。詳しい部分は、面接時にもご質問くださいね。お問い合わせはお気軽にどうぞ。」

お客様にも、スタッフの人生にもまっすぐに向き合う。ヴィーブなら、最短距離で一流のスタイリストになれる。